皆さんは普段、電子書籍で漫画を読むことはありますか?読んでいるという人はおそらく、「ピッコマ」「LINEマンガ」「comico」といった電子コミックサイトを利用したこともあるでしょう。実は、ここで挙げた3つの電子コミックサイトはすべて韓国系の企業が運営しているのですが、このことを知っていましたか?そうとは知らずに利用していた人もいるでしょう。そして、驚くことに日本の電子コミック市場は2020年の時点で、韓国系の電子コミックサイトがなんと70%のシェアを誇っているんです。
韓国発の電子コミック「ウェブトゥーン」とは?
日本はまだまだ紙の漫画が主流ですが、韓国は韓国発の電子コミック「ウェブトゥーン」文化が発達していて、何年も前から電子コミックが当たり前となっています。ウェブトゥーン(webtoon)とは、ウェブ(web)と漫画(cartoon)が合わさった韓国の造語です。正しい韓国語の発音では「ウェプトゥン」と言います。スマホやパソコンの画面をスクロールする縦読みスタイルになっています。
ちなみに、昨年日本でも大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス」の原作もウェブトゥーンで、韓国では年々ウェブトゥーンを原作とするドラマの割合が高くなっています。それから、LINEマンガで配信されている人気漫画「神之塔」も韓国のウェブトゥーンが原作で、昨年日本でテレビアニメ化されました。LINEマンガの2020年間ランキングにおいて、1位の「鬼滅の刃」に次いで韓国のウェブトゥーン作品が上位にランクインするなど、「漫画王国」日本でも韓国のウェブトゥーン作品に対する注目度が高まっています。
韓国のウェブトゥーンは近年、世界各国で存在感を放ち始めていて、韓国ドラマとK-POPに次ぐ新たな韓流コンテンツとして期待されています。
今最も勢いがあるピッコマ!
先に名前を挙げた3つの電子コミックサイトの中で今最も勢いがあるのが、無料のメッセージアプリ「カカオトーク」で知られるカカオが運営するピッコマです。日本では無料のメッセージアプリとして「LINE」を利用している人が圧倒的に多いということもあって、昨年途中まではLINEマンガを利用している人が一番多かったのですが、ピッコマが急成長してコミックアプリのランキングで1位に躍り出ました。
ピッコマ最大の魅力は「WEB待てば¥0」という、23時間待てば1話ずつ無料で読むことができるサービスです。それから、他のサイトと比べて韓国のウェブトゥーン作品が充実しているので、日本語に翻訳された韓国の人気作品を思う存分に読むことができます。現在は、「梨泰院クラス」の日本版となる漫画作品「六本木クラス」や、韓国の実写映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」のアナザーストーリーを漫画化して配信しています。韓国の漫画に興味のある人は一度、サイトをのぞいてみてください。