韓国では新型コロナウイルスに対する芸能人の寄付が相次いでいますが、この寄付が原因でつらい思いをした芸能人もいます。

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『応答せよ1997』や『猟奇的な彼女』(ドラマ版)などに出演した個性派俳優のイ・シオンは、寄付を行う芸能人を見習って自らも100万ウォン(約9万円)を寄付しましたが、悪意のあるネチズンたちから他の芸能人と比べて金額が少ないことを指摘されたのです。1億ウォンを超える大金を寄付できる芸能人が異常なのであって、金額が多い少ないというのは重要ではないでしょう。彼は昨年の日韓関係が最悪だった時に、日本旅行の写真をSNSに投稿して炎上してしまったことがあるのですが、もしかするとそのことが影響したのかもしれません。
後日、イ・シオンはテレビ番組の中で傷ついた心境を明かし、「もう少し寄付すればよかった」と後悔していました。寄付したのに悪く言われてしまうなんて、かわいそうですよね。

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TWICEの台湾人メンバー、ツウィも寄付でつらい思いをした1人です。5000万ウォンもの大金を韓国に寄付したのですが、このことが中国のネチズンたちから「韓国だけに寄付して中国には寄付しないのか」と批判を浴びてしまいました。実際には、中国にも30万元を寄付していたことが明らかになり、中国国内の批判はすぐに収まりました。日本円にすると寄付金額はほぼ同じなので、おそらく韓国と中国それぞれに配慮したのでしょう。
日本や中国出身のK-POPアイドルは韓国と自国との間で板挟みにあうこともありますが、台湾出身のツウィの場合は韓国と中国(台湾も含む)だけでなく、中国と台湾の間でも板挟みにあってしまうんです。これには「一つの中国」という政治的な主張が関係しています。台湾人が韓国で芸能活動をすることは、日本人が思ってる以上に気苦労が多いんです。
デマ拡散によって迷惑を被った芸能人たち
韓国で新型コロナウイルスの感染が拡大するさなかに、デマによって迷惑を被った芸能人たちもいます。何人かの芸能人が、集団感染を引き起こしたことで問題になっている「新天地イエス教会」というカルト教団の信者だという情報が出回ったのです。
そこには、俳優イ・ドンウクや女性ソロ歌手チョンハらの名前が挙げられていました。それぞれの所属事務所が信者ではないと完全否定したことでデマだと判明しましたが、一体どこから偽の情報が出てくるのでしょうね。
このように、韓国では芸能人に対するデマや誹謗中傷が深刻な問題となっています。韓国で芸能人を続けることって、本当に大変なんです。
Writer:真先燦