2020年は日本の音楽界でもワールドスターとなったBTS(防弾少年団)の活躍が目立ちました。ここ近年はBTSやBLACKPINKの台頭によって、K-POPの音楽性が既存のK-POPファン以外からも高く評価されるようになっています。2021年はどのようなK-POPグループが活躍するのか楽しみです。
そして、今年間違いなく日本の音楽界を沸かせるであろう実力派のボーイズグループがいるんです。それがTREASUREとENHYPENです。この2組には、昨年デビューしたばかりで、日本人メンバーが所属しているという共通点があります。そんな今年是非とも注目してほしい2組を紹介します。
TREASURE(トレジャー)
ファーストフルアルバムのタイトル曲『MY TREASURE』MV
IGBANGの所属事務所であるYGエンターテインメント(以下YG)から、昨年の8月にデビューした12人組のボーイズグループです。メンバーはYGの練習生29名によるデビューをかけたサバイバル番組「YG宝石箱」を通じて選出され、その中には日本人メンバーが4人(ヨシ・マシホ・アサヒ・ハルト)も含まれています。10代のメンバーも多く、ハルトはまだ16歳です。「韓国三大事務所」に数えられるYGから日本人がデビューするのは初めてで、WINNERやBLACKPINKといったアイドルの枠を超えた実力派のアーティストが多いYGでデビューを勝ち取るなんて本当にすごいことなんです。
12人のメンバーは実力派ぞろいで、中心メンバーのパン・イェダムは当時12歳にしてオーディション番組「K-POPスター2」で準優勝した経歴の持ち主です。イェダムはグループのデビューに先駆けてソロデビューも果たしています。今後はグループ完全体としての活動はもちろんですが、ソロやユニット活動も非常に楽しみです。
TREASURE は3月31日に日本での正式デビューが決定しています。日本人メンバーが多く含まれていることもあって、今年最も日本での活躍が期待されるK-POPグループです。
ENHYPEN(エンハイプン)
デビューアルバムのタイトル曲『Given-Taken』MV
BTSの所属事務所であるBig Hitエンターテインメント(以下Big Hit)と、韓国のケーブルテレビMnetを運営するCJ ENMが共同制作したサバイバルリアリティー番組「I-LAND」から誕生した、世界を目指す7人組のボーイズグループです。「I-LAND」は制作期間3年、制作費200億ウォンをかけた超大型プロジェクトで、韓国だけでなく日本でも放送されていました。
ENHYPEN は2020年の11月にデビューしたばかりで、先にデビューしたTOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)とともに、BTSの弟分として世界で注目を集めています。メンバー構成はNI-KI(ニキ)が唯一の日本人で、彼以外の6人は韓国人です(二重国籍を含む)。グループ最年少のNI-KIはまだ15歳ですが、ENHYPENにはBTSがワールドスターに上り詰めたノウハウもあるので、おそらくワールドスターに最も近い日本人アイドルと言えるでしょう。最近はK-POPアイドルを目指す日本人のレベルが上がっていて、非常に驚かされます。
ENHYPEN は日本では昨年の9月からオフィシャルサイトを開設していますが、まだ正式にデビューはしていません。それでも、昨年末から今年にかけて「FNS歌謡祭」や「CDTV ライブ! ライブ!」といった地上波の音楽番組でパフォーマンスを披露するなど、デビュー前にもかかわらずメディア露出が増えています。
また、Big Hit の日本法人であるBig Hit Japanも、「I-LAND」に参加して惜しくもデビューを逃した日本人練習生を中心に新たなボーイズグループを準備しているということで、こちらの動向からも目が離せません。